洗車傷を付けずに洗車する方法

車を大切にきれいに維持したい、車に傷を付けたくない気持ちは誰もが持っています。車にコーティング施工されている車でも、擦りながら洗車を繰り返すことにより小さな傷が付いてしまいます。擦りながら洗車をする以上、傷を付けずに洗車をすることは100%不可能と言われています。今回は、できるだけ洗車傷を付けずに洗車する方法ついて、洗車機の利用、手洗い洗車の際に使用するスポンジやタオル類の注意点やおすすめについて詳しく紹介します。

洗車傷はスポンジとクロスで大幅低減

手洗い洗車で使用するスポンジとタオル、クロスの選択を間違うことで車に傷をつけてしまう可能性があります。スポンジは、大きめで穴が大きくたくさん空いている洗車用スポンジがおすすめです。汚れがスポンジの穴に入り込み、塗装面を擦ること回避するためです。キッチン用の硬めのスポンジは埃で塗装面を擦り、傷を付ける可能性があります。
タオルは、マイクロファイバークロスを使用しましょう。洗車後の拭き上げの際には、カーセームを使用することをおすすめします。綿生地のタオルなど普通に使用しているタオルは繊維が硬く車に傷を付けやすく、糸くずまでボディに残してしまうので絶対に使用しないようにしましょう。

洗車機での洗車は傷が付きにくい？

ひと昔前の洗車機は洗車傷が付いてしまうため、洗車機を使用して洗車したくない方が多かったのではないでしょうか。
以前の洗車機のブラシは、化繊ブラシを使用していましたが、現在は、スポンジタイプのブラシや高級な不織布を使用した布ブラシを使用しています。化繊ブラシも特殊ゴムを配合するなど傷が付きにくいように改良されています。

車の塗装面の硬さは4H程度であり、洗車機のブラシ素材は車の塗装よりも柔らかく傷が付きにくいと言われています。しかし、洗車で傷が全く付かないわけではありません。洗車機の布ブラシは、1日に何台もの車を洗車します。ブラシに付着した汚れが固まり、次の車に傷が付きやすくなります。

ノーブラシ洗車は傷が付かない

高圧の水のみで洗車を行うノーブラシ洗車機は、傷が付く心配がありません。コーティングされた車であれば、汚れが落ちやすくなります。ただし、しつこい汚れや、油分は落ちにくく、布ブラシ洗車と比べて汚れが残りやすくなります。ノーブラシ洗車機でボディの埃や大きな汚れを落としたあと高圧洗浄機などを使用して手洗い洗車する方法もおすすめです。

手洗い洗車は洗車道具が大切

手洗い洗車では、たっぷりの水をボディにかけてから、穴が大きめで大きいサイズのスポンジまたはマイクロファイバークロスで汚れを落としましょう。
汚れを落とす際には、洗浄力を高め、摩擦力を低減させるためにシャンプーの使用もおすすめです。より傷を付けないためにムートンの使用をおすすめします。ムートンの毛羽は柔らかく、隙間も多いため繊維の中に埃を巻き込んで傷が付きにくくなります。汚れを落とす際には、必ず一定方向にムートンやスポンジを動かしましょう。円を描くようにグルグル動かすと傷を付ける可能性が高くなります。

手洗い洗車で使用したスポンジやマイクロファイバークロスは使い捨てがおすすめです。再利用する場合には、きれいに洗って保管し汚れを残さないことが大切です。汚れを落とすために強力な洗剤を使用すると、繊維が硬くなり、次回使用時に傷を付けてしまう可能性が高くなります。

水分を拭き上げる際には、セームを使用することをおすすめします。ボディとの摩擦も少なく、吸水性に優れます。傷を付けずにきれいに素早く拭き上げることが可能です。セームが水分を含んだら絞るだけで、吸水性が復活します。綿タオルなど普通のタオルを使用すると繊維により傷が付いてしまいます。
セームは、乾燥すると非常に硬くなります。必ず水に浸して柔らかくしてから使用しましょう。硬いまま使用すると傷の原因になります。また、セームの種類も様々で、中には手触りがざらざらする合成セームもあります。ざらざらすると傷の原因になりますので、良質なセームを選ぶことも大切です。

まとめ

洗車で傷を付けないことは100%不可能ですが、傷を付けにくい洗車方法が大切です。コーティング施工車はコーティングに傷が入りはがれやすくなります。コーティング未施工車は、塗装面のクリア層に傷が入り、塗装面にダメージを与えます。

手洗い洗車の場合、穴の大きいスポンジやマイクロファイバークロス、ムートン、セームなど車に傷を付けにくい洗車道具を選びましょう。

機械洗車の洗車機も傷が付きにくいように改良されています。傷を付けないためには、ノンブラシ機械洗車と手洗い洗車の組み合わせがおすすめです。
手洗い洗車で傷を付けたくない場合は、車のコーティング専門店に相談し、プロによる手洗い洗車がおすすめです。コーティング施工している車は、コーティングを行った専門店に相談してみましょう。