ガラスコーティングとセラミックコーテイングの違いとは

ボディコーティング

車のボディに強い光沢を与えてくれるのが、ガラスコーティングです。しかし、近年、高級車向けにセラミックコーティングが注目されています。セラミックコーティングとガラスコーティングの違いは何？どっちがいいの？など気になります。

今回は、ガラスコーティングとセラミックコーティングの違いについて、比較しながら詳しく紹介します。

美観を保つコーティングの今

old benz

ワックスやポリマーコーティングがボディの美観を保つものでしたが、1990年頃に誕生したのがガラスコーティングです。有機物を含むガラスコーティングが主流でしたが、現在は無機質のガラスコーティングも選ぶことが可能で、耐久性はさらにアップしています。

今、スーパーカーや高級車ユーザーから注目されているのが、高い耐熱性と耐擦り傷性を誇るセラミックコーティングです。

その違いを見てみましょう！

ガラスコーティングとは

ガラスコーティングは、フッ素やシリコンなどの有機溶剤にガラス成分を含めてガラス被膜を形成することで、塗装面を硬い皮膜でコーティングする主流のコーティングです。
液剤が柔らかく、乾燥がゆっくりのため施工しやすく、DIYで作業可能なコーティング剤もあります。
施工が容易であることから、ディーラーで施工するコーティングの多くはガラスコーティングです。取扱専門店も多く、ガラスコーティングの種類も多いのが特徴です。車の使用環境に応じて、撥水・親水・疎水など水を弾くタイプも選べるメリットもあります。

ガラスコーティングの代表例

GZOXコーティング

G’ZOXリアルガラスコートシリーズは、強力な撥水コーティングのクラスR、シミになりにくい疎水コーティングのクラスHなど、好みに応じて液剤を選ぶことが可能です。優れた艶と防汚性に優れ、お手頃価格で耐久性にも優れているガラスコーティング剤です。
概算料金は4万円～7.5万円です。

セラミックコーティングとは

ガラスコーティングのワンランス上の性能を持つのがセラミックコーティングです。
セラミックコーティングは、鉛筆の硬さで表す9H～13Hの硬度を持ち、耐擦り性能、落書きなどのインクに対する耐薬品性や紫外線に強く、何層にもボディに塗り重ねることで、傷から守り、光沢を長持ちさせるのがセラミックコーティングです。
セラミックコーティングは施工が難しいことから、一部の限られた専門店のみでの施工になり価格も高価になる傾向にあります。

セラミックコーティングの代表例

セラミックプロ液剤

セラミックプロ9Hは、日本で有名なセラミックコーティングです。
超疎水効果により、汚れを寄せ付けず、汚れても落としやすいのが特徴です。水滴のレンズ効果も少なく、水落ちが速いため、水垢やウォータースポットの付着を防ぎます。
完全無機質の溶剤のため、紫外線によるダメージが少なく優れた耐久性と耐熱性が特徴です。乾きやすい溶剤であることから、施工が難しく価格も15万円～30万円（4層コート）と高めです。

ガラスコーティングとセラミックコーティングの比較

	ガラスコーティング	セラミックコーティング
艶や光沢	★★	★★★
耐久性（厚み）	★★	★★★
耐擦り傷性	★★	★★★
値段	★★★	★
施工可能場所	★★★	★

艶や光沢は、施工当初はどちらも艶やかできれいです。有機溶剤を含むガラスコーティングは、被膜が薄く耐久性が短い傾向にあります。付属のメンテナンスキットで、コーテイング効果を回復させるなどのメンテナンスは欠かせません。無機溶剤のセラミックコーティングは、被膜が厚く、紫外線等による劣化が少なく、深みのある光沢が長続きします。

耐擦り傷性は、どちらもポリマーコーティングと比較すると優れていますが、被膜が薄いガラスコーティングの場合、コーティング被膜が柔らかく洗車機洗車の際にキズが入る場合があります。小キズに汚れが入ると耐久性はどんどん落ちてきます。セラミックコーティングはガラスコーティングよりも被膜が厚く、硬いのが特徴です。耐擦り傷性は格段に優れています。

ガラスコーティングは、コーティングの専門店でどこでも施工可能です。また、価格もリーズナブルな液剤から少々高価な液剤まで幅広く用意されています。
セラミックコーティングは、種類も少なく、施工が難しいことから施工可能な専門店が少なく、お住いの近くに無い可能性も高くなります。施工が難しい、磨きなどの下地処理をしっかり行う必要があることから、施工価格は高くなります。