雨で車のレザーやシートが濡れた時の影響と対策

晴れていたのに突然のゲリラ豪雨、車の窓を開けていたため、シートやドアの内張りが濡れてしまったり、濡れたままの衣服で乗車しシートが濡れてしまった場合、カビの発生やシートへの色移りが心配です。

今回は、雨水が与えるシートへの影響、シートが濡れてしまった場合の対処法、シートが濡れてもダメージを抑えて拭き取りが楽にできるシートコーティングなど、大切な車のシートを雨水から守るためのポイントを詳しく紹介します。

雨水が与えるシートへの影響とは

ファブリック(一般的な布)シートが濡れることで、シートの表面にシミができることがあります。シートの中のスポンジ部分に水分が染み込むことで、カビの発生や悪臭の原因になります。濡れても安心そうなレザーシートでも、縫い目の部分や、通気用の穴があるタイプは水が染み込みます。また、アルカンターラ生地のシートも同様に水分を染み込みます。

どのシート生地であっても、同様にカビの発生や悪臭の心配があり、さらに、表面のシワやひび割れの原因につながります。
シートが濡れてしまった場合は、早めの応急処置が大切です。

シートが濡れてしまった場合の応急処置

①拭き取ろう!

  • ファブリックシートやアルカンターラシートの場合は、バスタオルなど大きなタオルでこすらず、おさえながら水分を吸収させましょう。
  • レザーシートの場合は、ある程度の撥水効果があります。やわらかいタオルで優しく拭き取るか、バスタオルなどで吸水させましょう。

飲み物を溢してしまった場合や、子供が泥でシートを汚してしまった場合は、すぐに拭き取り、落ちない汚れはシートクリーナーを使用して落としてみましょう。時間が経つにつれて落ちにくくなりますので早めの対処が大切です。

②シートを乾燥させよう!

シートの水分を吸収させてから、シートを乾かすには、天気が良い日であれば、窓を開けた状態で風通しの良い場所で自然に乾燥させるのが最も良い方法です。ただし、突然のゲリラ豪雨に対処できるよう出かける場合は忘れず窓を閉めましょう。
雨でシートを濡らした場合は、すぐにはカラッと晴れないでしょう。車の窓を閉め、エアコンを暖房に切り替えて乾燥させます。その際には必ず「AC」をオンにしないと除湿効果が得られず、窓の内側が湿気で曇って逆効果です。

③消臭・除菌をしよう!

シートがしっかり乾燥したならば、消臭・除菌効果のある車用のファブリーズなどを使用するとさらに効果的です。
シートの状態が思ったより悪い場合や、臭いが気になる場合は、車の内装クリーニング業者に依頼し本格的なクリーニングを検討しましょう。

車にはバスタオル常備がおすすめ

車内やラゲッジスペースに小さ目のバスタオルを2~3枚常備しておくことをおすすめします。
シートを濡らした時に役に立つだけてではなく、突然の雨なら衣服が濡れた状態で乗車することもあります。シートを衣服で濡らしたり、色落ちしやすい衣服の場合、シートに色移りしたり、シートを汚しかねません。バスタオルをシートの上に敷いて乗車することでシートを保護することが出来ます。
また、突然の車中泊など緊急時にも使用可能なため、バスタオルを車内に入れておけば、きっと役に立ちます。

シートコーティングで汚れにくいきれいな状態をキープ

車の窓を開けたまま駐車し、突然のゲリラ豪雨でシートを濡らしてしまったりする頻度は少ないですが、衣服が濡れた状態で乗車したり、飲み物をシートにこぼしてしまったり、車内に持ち込んだ傘の水滴がシートについてしまったりすることは日常よくあることです。

車のシートをコーティングするだけで、シートに撥水効果を持たせて汚れやウイルスの付着も抑制し、シートの汚れが落としやすくなります。水分が染み込まないことで、カビの抑制につながります。
コーティングはシートのみでなく、濡れやすいドアトリムも含まれインテリアコーティングと呼ばれる場合もあります。

新車時にシートコーティングを施工するだけで、新車のシート状態を長期間キープできることから、人気が高まっています。経年車でもシートをクリーニング後施工可能ですので、きれいなシートに生まれ変わります。

ファブリックへシートコーティング

ファブリック(布)シートの場合は、コーティングってできるの?と疑問を持つ方も多いのではと思います。シートがきれいな状態になったらコーティング剤をスプレーし拭き上げながらコーティング施工し、乾燥させることでシートコーティングが可能です。
シート本来の柔らかさ、肌触りの良さと、防汚性に優れた撥水性能により、シートへの汚れの付着やシミを防ぎます。

レザーへシートコーティング

レザーシートの場合は、シートがきれいな状態になったらコーティング剤を塗布し乾燥させます。レザーシートの防汚性と耐摩擦性を向上させます。

仮に、ジーンズを履いて運転して、汗などをかくと、シートに色移りすることがあります。汚れが付きにくく、落としやすくなることからホワイトやベージュ系など明るめのレザーの車には特に人気です。

シートのひび割れなどの劣化も抑制しますが、すでにひび割れが発生している場合は施工できませんので、補修後の施工になります。

まとめ

ゲリラ豪雨で車のシートが濡れたり、シートを汚してしまった場合は、出来るだけ早く水分を吸収させるなど応急処置が大切です。シミやカビの原因になります。

車内に水分を吸収させるバスタオルを2~3枚入れておくと便利です。

シートが濡れたり汚れても、きれいにしやすい汚れ予防のシートコーティングがおすすめです。

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