残価設定ローンの車はガラスコーティングをすべき理由

3年後、5年後の下取価格相当の残価を予め設定し、支払総額から残価を差し引いた分を月々支払う残価設定ローンで車を購入するケースが増えています。

月々の支払額が抑えられるため、ワンランク上の車が狙える場合もあります。しかし、残価をしっかりキープするためには、走行距離条件や外装や内装の状態をきれいに維持する必要があります。
ボディが傷だらけや塗装面にシミが多かったりすれば追加料金が加算される場合もあります。ボディの塗装を守るにはガラスコーティングは必須です。

今回は、残価設定ローンの車へのガラスコーティングの必要性とその理由について、残価設定ローンの仕組みや注意点も含め詳しく紹介します。

残価設定ローンとは？

残価設定ローンは、車両価格から3年後や5年後の下取価格(残価)を差引き、残りの金額を支払うタイプのローンです。車を返却すれば残価の支払いはありません。

残価設定ローン（5年）
割賦元金（総額）	3,200,000円（車輌価格＋オプション等）
初回	43,427円
2回目以降	42,200円×58回
残価設定額	1,018,500円(車を返却すれば0円)

参考例：トヨタプリウス A 2WD 　2,910,000円の35％を残価設定　金利2.9%

5年後に支払額を据え置くため、月々の支払額は抑えられます。
車両価格291万円から約101万円を差し引いた約190万円に登録諸費用＋金利手数料を上乗せした額を支払うため、全額支払うより毎月の負担は少なく済みます。

	残価保証有	残価保証無
残価分	100万円	100万円
査定額が120万円なら	120万円	120万円
査定額が80万円なら	追加支払いなし　※	20万円追加支払

※新車ディーラーの残価設定ローンは残価保証型のため、5年で6万km以内の走行距離、必要な修理が10万円以下（プリウス）の場合は、査定額が下回っても追加支払いはありません。
信販会社系ローンや中古車の場合は、支払金額を据え置いているのみですので、査定後に不足分があれば支払わなければなりません。

残価設定ローンが向いている人

短期間で車を乗り換えたい
再ローンも含め長期ローンを想定して毎月の支払額を抑えたい
子育てなどライフサイクルに応じて車を選びたい
車をガラスコーティングしてきれいに維持することができる
毎月の走行距離が1,000km以下
運転技術が優れ車をあまりぶつけない
ディーラーのメンテナンスパックに加入する

残価設定ローンが向かない人

毎月の走行距離が1,000kmを超える
支払総額を抑えたい
車のワックスやコーティングはせず洗車も滅多にしない
点検を受けない
よく車をぶつけて傷が多い
車を改造する人

実はガラスコーティングで高額査定が期待できる

新車を残価設定ローンで乗る場合、3年後または5年後に残価の支払い、または、車の返却が待っています。残価を支払って自分の車として乗り続ける場合は、車の状態がどのような状態であっても残価に変動はありません。

5年後に乗り換える場合や車を返却する場合、残価保証でも査定が行われます。
きれいな車ほど高額査定になる傾向にあり、残価を上回る額は返金または、次の車の頭金に充当することが可能です。

ガラスコーティングを施工することで、汚れや傷が付きにくくなります。車をきれいに維持しやすくなりまので、高額査定の期待や、乗換や返却時の外装修理減点を低く抑え、思わぬ出費を抑えることが出来ます。
外装に傷が多かったり、走行距離がオーバーしていれば、残価保証のディーラーローンでも追加料金の支払いが求められます。