火山灰がもたらす車への影響とその対処方法とは!?

日本は火山大国です。世界で4番目に多い、111の山が活火山として分類されています。また、火山の中には普段噴煙を上げることなく過去何千年も経過していても突然噴火するようなこともあります。いざ噴火してしまった場合、どのようにすればいいのでしょうか。噴火して火山灰が降りかかった際の対処法をご紹介します。

火山灰が車に降りかかるとどうなるの?

トラブル1 硫化物で塗装表面にダメージを受ける

火山灰は拡大するととても鋭い形状をしており、強くこすると車体に小傷をつけてしまいます。また、火山灰は塗装にダメージを与える硫化物を含むものもあります。そういった小傷等から車体が腐食し、車全体にダメージを与える可能性があります。
また、火山が噴火すると周辺に噴煙を撒き散らしますが、それは風に乗り、時には数100キロも先の土地に降り注ぐこともあります。そのため、近隣に火山がなくても、いつの間にか被害をこうむってしまう場合があります。


トラブル2 ワイパーの使用は厳禁

火山灰がフロントガラスに降り積もると、前方の視界が悪くなるため、ついウォッシャー液を使ってワイパーで火山灰をふき取りたくなりますが、これは厳禁です。
火山灰は一粒一粒が非常に鋭い形状をしていますので、ワイパーを掛けるとフロントガラスが傷だらけになってしまうことがあります。


火山灰がもたらす車への影響とその対処方法とは!?

ポイント1 洗車

火山灰がボディに付着したからと言って、突発的にダメージを与えるわけではありません。その汚れをほっておかず、洗車を行い汚れを落とすことを心掛けてください。
その際、最初は決してこすらずに大量の水で火山灰を流してください。こすってしまうと表面が傷だらけになります。

ポイント2 洗車が出来ない場合は窓をふく

たとえば出先の駐車場で降灰の被害に合い、周囲に水がないというケースもあります。
その際はやわらかいタオルや毛ばたきなどで、フロントガラスをはたき、視界を確保してください。ただし、決してこすらないようにしてください。傷になります。また、これはあくまで一時的な対応となりますので、その後洗車場などへ移動し、しっかりと灰を洗い流すことをおすすめします。

ポイント3 ワイパーのゴムのふき取り

ワイパーのゴム素材は吸着力があり、また、火山灰も鋭い形状をしているため、しっかりと洗車しても火山灰がワイパーのゴムについたままになっている場合があります。
それに気付かずに放置していると、後々ワイパーを利用した際にフロントガラスを傷つけることがあります。洗車の際はワイパーもしっかりふき取るようにしてください。


火山灰から車を守る2つの事前対策

対策1 ボディコーティング

ガラスコーティングやガラス系コーティングなどは、塗装に対して火山灰の被害から車を守ってくれます。
また、コーティングが施工されている車とそうでない車とでは、洗車時の汚れの落ち具合が全く違います。
火山付近にお住まいの方はもちろんですが、風に乗って数百キロ先まで降灰する可能性がありますので、 どこにお住まいの方でも検討することをおすすめします。

対策2 降灰が予想されるところに近づかない

気象庁:降灰予報

火山付近に行かれる方は「降灰予報」等を活用し、現地の状況を予想することも大事です。
気象庁のサイトで掲載されています。噴火直後の降灰は特に激しい事が多く、車以前に皆様のお体を傷める場合もあります。
レジャー等で降灰が予想される地域に向かう方は予定の変更をおすすめします。

現在気象庁で掲載中の火山

吾妻山・草津白根山・草津白根山・阿蘇山・桜島・口永良部島・諏訪之瀬島・霧島山(新燃岳)・霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺)
気象庁:降灰予報

噴火や火山灰の影響を受ける可能性のある地域

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